MEG Sports NutritionのMEGです。スポーツニュートリションコーチである私が言うのもなんですが、ニュートリション? コーチング? って何をしてくれるのかのか分からないですよね。
何をするの? どんな変化があるの? 自分に必要なの? って私も思っていました。
まず、ニュートリションとは栄養、食べ物、身体を養うための源のことを言います。
すごく簡単に言うと、アスリートにとって一番重要なのは常に最高のパフォーマンスを発揮することですよね。そのための身体づくりを食べるものからしていくのが、スポーツニュートリションです。
それでコーチは何をするかというと、いつも食べている食事(朝ごはん、お昼ごはん、晩ごはん、間食、夜食、おやつ等)や飲み物で、自分に必要な栄養とエネルギーは足りているかどうかをチェックし、足りていない場合はどんな食べ物をどのくらい、どのタイミングで食べたらいいかなどをアドバイスしたりします。
必要な栄養とエネルギーは同じスポーツでもポジションによって違ってきますし、性別、年齢、練習量、悩みや目標(例:身体を大きくしたい、瞬発力をあげたい)など、それぞれ条件が違うので、ひとりひとりと話をして目標を決め、必要な栄養とエネルギーを設定するところから始めます。
そして『いつ』『何を』『どのくらい』摂るのが効果的か、どうやっていつもの生活の中で実行していくかを一緒に考えていきます。
これらの戦略ができたら、早速スタートです。最初は慣れなかったり、できなかったり、面倒だったりします 笑。できること、無理なこと、体重や体調などを日々アップデートしながら、アスリート生活が続く、数年、数十年間の間継続できる習慣になるよう一緒に改善していきます。
食事は毎日のことなので、頑張ったり、無理したりしていては続きません。新しい習慣としてそれが日常生活になることが大切なんです。
この他に、アスリートにとって非常に重要な、試合や遠征時の食事、日常から試合時までの水分補給、筋肉の修復と成長の促進、怪我の予防と回復、ジュニアスリートの成長についてもサポートしています。長くなってしまうので、これについては別記事にしますね。
少しの差が、やがて大きな差になっていきます。練習やトレーニングを積み重ねていくように、日々の食事、水分補給の積み重ねが、今と将来の自分の身体を作っていきます。
難しいことを言いましたが、わたし個人は面倒なことも嫌いだし、嫌いな食べ物を無理して食べたくないです 笑。食事をすることがストレスになったり、練習や試合の妨げになることは絶対に嫌です。面倒になったらストップしてもいいです。一番重要なのは本番に最高のパフォーマンスをすることですから。
『無理なく、美味しく、楽しく』
今と将来の自分のために身体づくりを一緒にしていきましょう。
前置きがながーーーーくなりましたが、もう少し詳しく知りたい! という方のために、ポイントを6つに絞ってお話ししていきますね。
①コーチは一方的に指導しません
「あなたは16歳男子だからエネルギーはXXXXカロリー必要で、栄養素はタンパク質を多めに…」みたいな、一般的な資料に当てはめて一方的に指導するなんてことはしないです。
アンケートとヒアリングをしていく中で、悩みや目標、生活スタイルなどから、ひとりひとりに合わせた戦略を立てていきます。
例えば、寮生活のアスリートA君は「身体を大きくしたい」という目標があります。寮では朝昼晩の食事は用意されていて、はじめに数日分の寮のメニューを見せてもらい分析します。栄養バランスがいいメニューなので、あとはA君の「身体を大きくしたい」という目標に対して「ライス(炭水化物)を朝ごはんの時はXXXg、晩ごはんの時はXXXgで、お昼のお弁当は量はXXXgで、売店でおにぎり1個を捕食にしよう」とか。
自炊できるアスリートBさんは「練習に時間を使いたいから、自炊時間はできるだけ短くしたい」という希望があります。「Bさんは何料理が得意? じゃあ、その料理の肉を変えてレパートリーを増やして、10分以内で栄養が摂れるメニューにしよう」とか。
そして、自分でそれを実行していく中で、コーチに日々の報告や質問をして一緒に改善していきます。コーチはアスリートが目標に近づくために知識を共有して、自分で判断、選択、行動ができるように習慣化できるようにします。
②コーチは行動を管理しません
頑張らないと続けられないハードな食生活は求めていません。アスリート生活が続く数年、数十年の間継続できる習慣化を一緒に考えていきたいのです。
「トマト嫌いだけど、トマトは栄養素がバランスよく含まれているから食べてほしい!」とは言いません。その代わりに他の食材で補えばいいんですから。
「甘いものが好きなんです」というアスリートには、どんな種類ならOKか? どのタイミングならOKか? 何と一緒に食べたら影響が少ないか? というような知識を共有します。
もう習慣化ができたアスリートで「毎日XXをすると決めたので、毎日報告します。報告できる人がいたら頑張れます!」という方も。
私から、甘いもの食べてないですか? 量は守れてますか? なんて管理は一切しません。なぜなら、継続して自分で考えて、選択して、実行できるようになって欲しいからです。 コーチをうまく使って無理のない習慣を作っていってください。
③コーチはあなたのBuddy(バディ)です
Buddyは相棒、仲間、友達、サポート相手など色々な意味があります。
食事内容を共有するって、結構パーソナルなことですよね。分かります。私も最初はそうでした。なので、私をコーチだと思わないでください 笑。
食べ過ぎた! と思っても、気にせず共有してください。むしろ「今日食べ好きちゃった!」と言ってくれた方が、自分で分かってるじゃん! と思って嬉しいです。
包み隠さず、日々の食生活を教えてください。
④身体の調子が悪い時は医療機関へ
身体の調子が悪い時は、医療機関にて精密な調査をするべきです。原因を突き止めないうちに、食事だけで改善をすることはできません。
管理栄養士、栄養士に代わって診断をするのはコーチの役割の範囲外なので、病院で行われる処方、病院食的なアドバイスは行えません。
コーチはあくまでフラットな状態を、さらに理想の状態にしていくためにサポートしていきます。
⑤自炊しないアスリートでも無理なくできる
コンビニやスーパーでどんなものを買ったらいいか知っているだけで、食生活が整っていきます。ひとりひとりのライフスタイルに合わせたアドバイスを行なっていくので、無理なく実行できます。
⑥悩みや相談はその都度でOK
最初のミーティングで全てを解決する必要はないんです。そのために継続的な期間のサポートをお勧めしています。
「最近外食が多いんですけどヤバいですかね?」「試合前なんですけど、暑いから食欲が出なくて、どうしたらいいですか?」などなど。
日々出てくる悩みや相談は、その都度気軽に聞いてもらって、一緒に解決していけばいいのです。
まとめ
もちろん、「何を食べてもパフォーマンスと関係ないでしょ」「もうできてるから大丈夫」という方もいると思います。先でも言いましたが、アスリートにとって一番重要なことは、本番で最高のパフォーマンスを発揮することです。だから、どんな方法でもそれができるのであれば、そのアスリートにとって一番の方法だと思います。
私はアメリカでこのスポーツニュートリションを学んだのですが、アメリカのスポーツアカデミーにはアスリートを個別にサポートするニュートリションコーチがいたり、グループで知識を高めて、過不足を自分で考え実行したりしています。
成長期のアスリートは、将来の自分のためにしっかりとした身体の基礎を作ることが重要で、この時期に栄養が不足すると背が伸びなかったり、怪我が多くなったりします。成長するための栄養+パフォーマンスのためのエネルギーが必要になります。
いつ何を食べたか、どのくらい水分補給をしたか、何時に寝て何時に起きたか、気分やストレス等、毎日コーチと共有することによって(ゆくゆくは自分で記録することによって)、コンディションがいい時は何を食べ、飲み、どう睡眠を取っていたかを振り返りことができて、さらに自分に合ったスタイルを作る事もできます。
なかなか価値を見出すのが難しいと思いますが、ひとりでも多くの日本や海外で日々戦っている、そして将来海外に挑戦しようとしているアスリートやジュニアアスリートのサポートを続けていけたら幸いです。
気になった方は、ぜひスポーツニュートリションコーチングを経験してみてくださいね。